にぎやかな住処と『イカとクジラ』

引越しのために移転手続きをしていたADSLがやっと繋がった。これでやっと元通りの快適な生活が送れる。と思ったのだけど・・・。
下の部屋のアル中オヤジ、怖い・・・。先日、大家のおばちゃんが「下の人(アル中オヤジ)がうるさいって言ってるんだけど・・・」と言いにやってきた。そのオヤジは「夜中に洗濯機を回すな」と言ってきたらしい。だけど俺の部屋、洗濯機は無いんだけど・・・。それを知っているおばちゃんも困り顔。俺もどうしてよいのやら・・・。それまではオヤジが怒鳴り込んできたら、いつでも応戦してやろうと思っていたのであるが、その話を聞いて即臨戦態勢解除。本当にイカれている。以前、オヤジが自分の部屋で焼いた魚を焦がして「どこだ!火事はどこだ!」と玄関から飛び出して来たのを見た時も、こりゃかなりヤバイなとは思ったんだけど、今回の事でホンモノ確定か。しかし笑い事じゃねぇよな。


で、今日は『イカとクジラ』を観て来た。このやる気の無いおかしなタイトルから想像して、今まで新聞の上映スケジュールに載っていても全く無視していたのであるが、良く良く見たら、ウェス・アンダーソン監督の『ライフ・アクアティック』の共同脚本家であるノア・バームバックの監督作品でウェス・アンダーソン製作ではあるまいか!しかも公開終了間近なのに気づき慌てて映画館に駆けつけた。予想通り「ヘンテコ」だけど中々良い作品だった。あまり友人には進められない映画かもしれないけど・・・。それにしてもウェス・アンダーソンってお魚とテニスが好きなのね。
そんなことよりも一番気になったのは「いいかげん」ぽく撮られているキャメラ。マジに適当なのか(そんな訳はないのだけれど)と一瞬思わせられる。もちろん敢えてそのような雰囲気を出しているんだろうけれど、これがなぜか舞台設定の80年代後半の雰囲気と不思議とマッチするのだ。なんでだろ?年代論での話はあまり好みではないんだけれど、80年代というのは今考えてみればあるいは「いいかげん」で「てきとう」な時代だったのか?まぁ、そう感じるのは私だけなのかもしれないけどね。