スキーと『それでもぼくはやってない』

日曜日、久しぶりにかもい岳にスキーに行った。
ほとんど人のいないコブ斜面(といっても一度圧雪されていて、ほとんどコブらしいコブはなかったのであるが)を一人で飛び跳ねて滑った(つもり・・・)。しかし三回滑っただけで息が上がりフラフラ。倒れるようにロッジに行き、ほぼプロボーダーと言って良い幼馴染連中がスノーボードでかっ飛んでいるのを横目で見ながら、逃げるように帰ってきました。一緒に行っていたN女史たちにも「基礎体力無さすぎ〜」と軽蔑されました。ジジイだ・・・。


で、昨日は周防正行監督の『それでもぼくはやってない』を観て来た。全くの偏見なのだけれども、周防監督の映画はあまり好きではないのだ。「良くない」と言っているのではなくて、完全に個人的な偏見で「好きではない」のである。というのは、どうも周防監督の映画を観ていると「俺、映画を面白くする方法知ってるもんね」という雰囲気がどこかに感じられちゃって、いつも私はちょっっぴり興醒めしてしまうのだ。だけど、そう思いつつも最後まで飽きさせずに魅せるの氏の力量は認めざるを得ないのだよなぁ・・・。
しかし、今回の映画は、本人もどこかのインタビューで「面白くしようとは考えなかった作品だ」と言っていたように、これまでの映画とは一線を画するものとなっていた。だからといって私がこの作品を好きになったかというと決してそうではないのだ。つーか、これって『映画』かぁ?すっげぇ抽象的な言い方かもしれないけれど、どうも『映画』として観られなかった。だけども、そう観なければとても面白かった。う〜ん、この違い。誰か巧く説明してくれないかなぁ。私の脳ミソでは論理的に説明できそうにはない・・・。
まぁ、そんな私の偏見は置いといて、どうしたんだ!大森南朋。彼は私の好きな俳優さんの一人なのにこの映画でのお芝居は???もちろん監督の演出なんだろうけど、どっか空回りしていないかぁ?そう感じるのは私だけなのか?加瀬亮は良い雰囲気を出していたけれども、役所広司はどこまでも役所広司であり、瀬戸朝香もどこまでも瀬戸朝香であった。悪い訳じゃないんだけど、う〜む・・・。