全身筋肉痛と曖昧な指示

日曜日、友人達と海へ行く。
私すでに十分おっさんの部類なのに、若いおネエちゃんやニイちゃんに負けじとジェットに乗って(乗せられ・・・)海の上を吹っ飛ばされ、チューブで沖合いに放り投げられ、挙句の果てにウェイクボードなんぞをやり、一日中遊びまくる。
二日後の今日、全身筋肉痛で起き上がれない・・・。本当にジジイだ。


で、撮影の話。
脚本で無い頭を振り絞ったのだが次には演出が待っている。絞りカスとなった脳みそには本当にゴミくずしか残っていない。それでもゴミを漁ってなんとか考える。
例えば「歩く」だけのシーン。
いかついS氏に情けない男を演じてもらいたい。しかし、そこで「情けない男の感じで歩いてみて」では絶対に伝わらない。それは頭では重々理解しているのだ。形容詞的な表現でこちらの意図は正確には伝わらない。でもついつい言ってしまう。「悲しい顔で」「怖い感じで」そして「情けない男の感じで・・・」。
「情けない男」のイメージはそれぞれで違うから、当然S氏の歩き方は私のイメージとは異なっている。さりとてどう伝えるべきか?心情的なモノは放っておいて具体的な指示の方が良いのかと、「首は俯き加減で」「胸は張らずに」「腕は落ち着き無くカバンを持ち替え」「10メートル程歩いたら一度振り返り」「その後時計を気にして」等々、そうなると段取り芝居となって非常にぎこちなくなってしまう。
結局、私の曖昧な指示でS氏を混乱させてしまい。後日取り直し・・・。
まったく、どうなることやら。