『明日へのチケット』とセルティック

待望の「明日へのチケット」をシアターキノで観て来た。めったに誉めない相棒(id:Mr-Blockhead)が東京で昨年秋にこの映画を観て非常に良かったと言っていたので密かに期待していたのである。私としてもエルマンノ・オルミアッバス・キアロスタミケン・ローチの三人の監督がオムニバス形式とはいえ一本の作品をどうやって作ったかが非常に気になったし、またキアロスタミの作風がこういう映画でどんな風に調和されているのかも興味深かった。
で、観終わって、意外というかまたしてもというか、結局一番グッときたのはケン・ローチが監督した部分であった。まぁオチにあたる部分という事もあるのだろうけれども、しかしあの演出力は素晴らしい。単なるガキの物語にさせない所も凄いし、最後のオチというか結末の持っていき方も見事と言わざるを得ない。以前にも書いた事があるのだけれど、私個人的にはケン・ローチはあまり好きではないのである。けれども彼の映画を観るとなぜかいつもグッときてしまう。こうなってくると「嫌い嫌いも好きのうち」という事なんだろうか・・・。
ついでだけれども、この映画を観たらそれまでほとんど興味のなかったセルティックを応援したくなってしまった。今週のチャンピオンズリーグ中村俊輔が率いるセルティックを応援しよう。きっとスーパーの店員の彼らもイタリアまで応援に行っていることだろうから・・・。