名前が無い

先日の相棒との取材での続きです。
取材先に向かう途中に、とある「ループ橋」がある。以前私が撮影でも使った事のある橋なのだけれど、ふとした会話の中で、その正式な名称は何なんだろう?と私たちの間にちょっとした疑問が湧いた。相棒はさすがは元新聞記者だけあり何事も徹底的に調べなければ気が済まない。砂川から歌志内に行く途中にその「ループ橋」によってみようという事になった。
一昨年以来久々に「ループ橋」に着いてみれば、相変わらず立派な橋にもかかわらず交通量は全くない。私たちがそこにいた間、見事に一台も車が通らない。この橋ってなんのために造られたんだよ!?しかし、「こういう橋というのは造るのはすんごい面白いんだよ」と今では某大学で哲学関係の助教授(今は准教授って言うのかな?)をしているが、かつては何故か道路を造る事を生業としていた先輩が言っていたのを思い出した。「そりゃこんな大層な物を造るのはさぞかし面白いだろうけど、橋造りは趣味じゃできないだろうしなぁ」などとバカな事を話しながら欄干の橋の名前がついている看板の所へ行ってみた。すると看板らしき鉄板はあれども名前は無い。だからといってイタズラで外されたような跡もない。なぜだ?普通ならどんなしょぼい橋だろうと名前はついているはず。私と相棒の疑問は膨らむ。噂によると25億も税金をかけて造ったらしいのだ。しかし「名前は無い」だと!あのスーパーゼネコン鹿島建設が造ったらしいのだ。けれども「名前は無い」のだ!何度も言うようだけれども、すんごい立派なループ橋なのに「名前は無い」。忘れただけなのかぁ。んなわけねぇよなぁ…。
ちなみに一瞬、これをネタにドキュメンタリーでも撮ってやろうかなとも思っちゃいました。でも儲かりそうもないな…。